【MBTI診断】結論:16タイプと顔つきに、科学的根拠はない
MBTI診断の16パーソナリティと顔つきの関係は、科学的な根拠があるわけではありません。
性格は、遺伝や環境などさまざまな要因によって形成されます。
一方、顔つきは、遺伝の影響が大きく、環境の影響は比較的少ないと考えられています。そのため、性格と顔つきは、遺伝の部分で共通する部分があると考えられます。
具体的には、以下の研究結果があります。
- 内向型の人は、外向型の人に比べて、眉間や口角が下がり、目が細い傾向がある。
- 感情型の人は、思考型の人に比べて、目が大きく、口角が上がっている傾向がある。
ただし、これらの研究結果は、あくまでも傾向であり、必ずしもすべての人に当てはまるわけではありません。また、環境の影響によって、性格や顔つきは変化する可能性もあります。
内向型(I)の人は、内側にエネルギーを向ける傾向があるため、穏やかで控えめな表情をしていることが多いと言われています。目つきは落ち着いている傾向があります。
外向型(E)の人は、外界にエネルギーを向ける傾向があるため、明るく積極的な表情をしていることが多いと言われています。表情が豊かで、目が生き生きしている傾向があります。
感覚型(S)の人は、具体的な事実や現実に基づいて物事を考える傾向があるため、現実的で信頼できる印象を与える顔つきをしていることが多いと言われています。
直感型(N)の人は、抽象的な概念や可能性に基づいて物事を考える傾向があるため、創造的で独創的な印象を与える顔つきをしていることが多いと言われています。
思考型(T)の人は、論理的に物事を判断する傾向があるため、冷静で客観的な印象を与える顔つきをしていることが多いと言われています。表情がクールで、目が鋭い印象を与える傾向があります。
感情型(F)の人は、感情に基づいて物事を判断する傾向があるため、温かく共感的な印象を与える顔つきをしていることが多いと言われています。表情が柔らかく、目が優しい印象を与える傾向があります。
例えば、1980年代に行われた研究では、内向型の人は、外向型の人に比べて、目と眉の間隔が狭い傾向があることがわかりました。また、2009年に行われた研究では、直感型の人は、感覚型の人に比べて、額が広い傾向があることがわかりました。
このように、性格と顔つきには、ある程度の関連性があることが示されています。
しかし、性格と顔つきはあくまでも相関関係であり、因果関係ではありません。
外向型でも表情が控えめな人や、内向型でも表情が豊かな人がいることは少なくありません。
それでも、性格と顔つきの関連性があることは、心理学においても認められています。そのため、顔つきからある程度の性格の特徴を推測することは可能であると考えられます。認知心理学という分野で研究されています。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 顔の広さ:顔が広い人は、外向型や感情型の傾向がある。
- 顔の長さ:顔が長い人は、内向型や思考型の傾向がある。
- 眉毛の形:眉毛が太くて濃い人は、感情型の傾向がある。
- 目の大きさ:目が大きい人は、外向型や感情型の傾向がある。
- 目と目の距離:目と目の距離が近い人は、内向型の傾向がある。
もちろん、これらの特徴はあくまでも傾向であり、必ずしも一致するわけではありません。また、顔つきは、遺伝や環境などの影響も受けるため、性格だけでは説明できない部分もあります。
顔つきと性格についての研究
性格と顔つきの関係については、いくつかの研究や心理学の理論が存在しますが、一概に言える普遍的な結論は難しいです。ただし、一部の研究や理論では、顔の特定の特徴が個人の性格特性と関連している可能性が示唆されています。
表情フィードバック仮説
表情フィードバック仮説によれば、表情は感情を制御し、逆に感情が表情に影響を与えるとされています。例えば、「笑うことでポジティブになる」場面はありますよね。
個人が特定の感情をより頻繁に経験すると、それが長期的に表情にも影響を与え、他者に対してその人の性格や感情状態を伝える役割を果たす可能性があります。
骨相学や相貌学
大脳表面の一定領域が性格または才能を支配し、その発達の度合いが脳や頭蓋骨の形に反映するため、頭の形状で性格を知ることができると考えた理論です。19世紀前半にヨーロッパで流行しましたが、現在は科学的に否定されています。
顔の信頼性と知覚
他者が個人の性格を判断する際、顔の特定の特徴が信頼性や社交性と関連しているとされることがあります。ただし、これは主観的な評価に依存するため、絶対的な基準ではなく、文化や個人差が影響を与えます。見た目だけで「頭が良さそう」「優しそう」と思い込んでしまうことを、『ハロー効果』と言います。人の第一印象には、このような認知バイアス(思い込み、先入観)があります。
性格と顔つき・容姿の関連性は複雑であり、一般的な法則を見つけるのは難しいです。
個々の研究や理論はあくまで傾向を示すものであり、個人差や文化的な要因を考慮する必要があります。